ジャネの法則

ひよっこ社会人の奮闘日記

そのなをのみこむのみ

「大丈夫だ」

 神楽はいった。

「君のことは僕が必ず守る」

 

 うん、と彼女は答えた。

「そんなこと、わかってるよ」

 

東野圭吾プラチナデータ

 

知らないものを理解するには、

まず、名前か概念の「存在」を認識する。

それができたら「もう片方」を知る。

そして、名前と概念を「結びつける」。

それができたら、

その意味を、ちゃんと「実感」する。

咀嚼して、飲み込むように。

そしたら全体から見た「位置」も考える。

その分類はいつでもできるけど、

ここまでできたら、やっと「理解」。

 

例えると

 

知ったものの入れ物を「作って」

「ラベル」を貼って中に「物」を入れる。

これで箱と中身が「結びつく」。

結びついたら、

出したり入れたり「使う」ことで、

把握が進んで、

どの位置の「引き出し」に仕舞うか、

そこまで決まれば

やっと「理解できた」と言えると思う。

 

何が言いたいかというと、

物の名前と意味が結びついたくらいじゃ、

結局理解はしていないのだ、と。

 

用語の暗記だけで記述問題が解けないように、

実感を伴わない情報は、自分のものにはならず

意味がないのだ、ということ。

name:NAO -from 2012-08-05-