かいぞくポケット
ある夜、ポケットたちは
目をさましておどろいた。
空じゅうの星が
いろんな色にかがやきながら、
ながれ星になってふってきたのだ。
—ながれ星のひみつ
子どもの頃からすでに本は身近なもので、
その中の世界に夢中になった。
わかったさんシリーズ、クレヨン王国シリーズ、
王さまシリーズ、かいぞくポケットも大すきだった。
ドキドキするようないろんな出来事や人が
次から次に現れて、
現実では起こりえないちょっと不思議なことだって、
本の中では当たり前で。
その、脈絡のないことも筋道のないことも、
起こりえるようなお話の世界が、
少し怖くもあったことを覚えている。
今まで経験したことや出会ったもの人が
私に影響を与えて、今の私を形作っているけれど
今まで読んだ作り物の本たちにも、
それらに負けないくらい
強い影響を受けてきた自信がある。
現実というわけではないものが
現実の私を形作っているわけです。
そして目に見えるこの本たちが、
目に見えない私の世界を深くしている。
その不思議なところも、面白いと感じる。
もうすぐ夏休み。
本が読みたい、という話。